北朝鮮の核による挑発で地政学的リスクが高まり、韓国の信用格付けが下方修正されるのではないかとの懸念が存在する中、大手格付け会社のフィッチ・レーティングスは12日、「韓半島(朝鮮半島)で戦争は起きないとみられる」と予想した。

フィッチは「(北朝鮮の)ミサイル試験や攻撃的言行と実際に戦争が起きる可能性は区別する必要がある」としたほか、「最近の韓半島での地政学的リスクの高まりは、以前と似たパターンを示しているもので、新しい現象ではない」と指摘した。

フィッチはまた、韓国の信用格付けを上から4番目の「ダブルAマイナス」に、格付け見通しを「安定的」にそれぞれ据え置いた。格付け据え置きは2012年から5年連続となる。

3大格付け会社のうち、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も今年8月、「韓半島での戦争の可能性は低い」として、韓国の信用格付けを上から3番目の「ダブルA」に据え置いている。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、年内に韓国の格付けを更新する予定だが、上から3番目の「Aa2」に据え置かれるかどうかが注目点だ。

フィッチは韓半島での戦争可能性が低いとしたが、「直接衝突がなくても、韓半島の地政学的な緊張の高まりが消費心理を悪化させるマイナス影響が考えられる」と指摘した。

また、「韓国の堅調な成長、良好な財政健全性はプラスだが、高い水準にある家計債務が家計の消費性向を低下させ、ショックに対する耐性が弱まる要因になる」と分析した。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/13/2017101300640.html