>>627
それも違うというか、そもそもの話として、ここの住人の殆どが保守を定義できていない。
まず保守の前にリベラル思想がある。リベラルというのは読んで字の如く「自由である」という
意味。この思想の根幹は右や左や上や下、斜めであろうと「お互いの意見と思想を認め合いましょう」
のがある。
その中で「積極的自由」「消極的自由」があり、説明を省くけど其々が極論まで行くと「共産主義」
「新自由主義」になる。それが日本では戦後になって「共産主義=左翼」「新自由主義=右翼」と勘違い
されてんだよ。
それじゃあ保守って何だよになるけど、保守思想そのものは実を言うとリベラルよりも新しく18世紀に
なってから成立した思想で、リベラルの失敗から生まれた思想。リベラルの失敗って何かというとフランス
革命に起因する。フランス革命は人権宣言や近代社会の成立の嚆矢と成果がある反面、ジャコパン党の虐殺
やロべス・ピエールの恐怖政治、ナポレオン帝政から挙句果てには王政復活と社会の自滅と混乱を起こした負
の側面が大きかった。それを見た当時の思想家は

・急激な改革は一部に大きな成果を生むかも知れないが社会に混乱と秩序の崩壊をもたらす
・一見どんなに優れた理想や思想でも、それが個人や一部の勢力だけが支持した物を全体に押付けただけでは失敗する
・人間とは完璧な存在ではない
・フランス人って馬鹿だな
・植民地人死ね

と考えた。その上で「昔からある習俗慣習にこそ人類が正しく発展していくヒントがある」と考えたのが
保守思想の始まり。保守思想の特徴として

・その国が持つ理想とする風景を守る
・保守にとっての政治とは風景を守る為の手段であり、思想は只の道具である
・急激な改革はしない反面小さな改革や変化を絶えず行う
・植民地の不利益は王国の利益だ

これが保守の大前提になる。イメージとしてはシステム構築で「このOS古いじゃん、Winndows10に変えよう」と
あまり考えずに荒らしいシステムに飛びついて「便利だけど使い方今までと違うじゃんイライラする〜」となるのが
リベラルで、保守だと「windows10は7より便利みたいだけど、7はまだまだ使えるし10に変えたら変に不具合あるかも」
と考えた上で「よしwindow7を自分達で少しずつ改良して行こう。まずはデパックで壁総当たりチェックだ」と地道に
windows7.1、7.2、7.3を営々と作り続ける。

それが保守とそれ以外の思想の違いだよ。