ま、とりあえず。
これ以上引っ張ると、肝心の選挙本番が終わっちまうから、ボチボチ選挙トークの続きを。
ただ、どうしても分かりやすい、上手いボルダルールの説明が思いつかない。
だから、極めて愚直に説明せざるを得ないかと。
理解度深めれば何か思いつくかと見切り発車した俺の読み違い、あるいはそもそもの理解不足。
ともあれ、本文。ボルダルールの解説。

(X,Y,Z)の3候補者による選挙を例として考え、その投票結果が(8,7,6)の結果だったとする。
ま、当然Xが当確。
但し、有権者の嗜好の内訳がこうであった場合はどうだろうか。
各個人内での『候補者順位』(1,2,3)〔位〕が
(X,Y,Z):4人
(X,Z,Y):4人
(Y,Z,X):7人
(Z,Y,X):6人
この場合、13/21、過半数越えの6割がXを『最も相応しくない』と判断してるということになる。
まあ、先の2001年米大統領選挙みたいな状況だわな。
X(ブッシュ)を適任とする人は比較すれば少数派だが、反X派がY(ゴア)とZ(ネーダー)に割れた。
だから、結果としてはXが勝っちゃったっていう筋書き。
こういう状況の場合、Xはどういう意味で『弱者』と見なせば良いのだろうか。
ここからは、米大統領選の例から離れていくんだが。
このケースの場合、再弱はX(ブッシュ)になる。
どうやって判別するか?
一番確実な方法。総当たり戦のタイマンをやれば良い。
その場合、(X)vs(Y)、(X)vs(Z)はいずれも8:13でXの負けになる。
逆に言えば、1対1、ペア同士での対決において最強の相手を見つけ出せば良いんじゃないのか?
ただ、そんな総当たりなんてやってたら、選挙が大変過ぎる。
一発投票で、それと等価、あるいは近い結果の得られる選定法はないのか?
それが、ボルダルールってこと。
等間隔のスコア、例えば(3,2,1)〔点〕を有権者に与え、それを候補者に割り振ってもらう。
で、その合計得点により当選者を決めようっての。
細かい証明は省略するが、その結果は『少なくともペア対決で再弱の候補者が一位にはならない』ことが知られている。
ま、常に最強が選ばれる訳じゃないんだけどw
ただ、再弱が何故か優勝しちゃう事態だけは回避出来るんだよね。
因みに、『等間隔』ってのにも意味がある。
例えば、順位(1,2,3)にスコア(6,2,1)とか偏りある配点ルールだと、状況次第じゃ再弱が当選ってことも起こっちゃう。
これも証明出来、こういったスコアリングのルールでは、唯一ボルダルールのみが再弱を絶対選ばないということが分かっている。
ただ、それでも先のキリバス選挙みたいな工作、『クローン問題』が起こりうるんだけどね。
ただ、ここで気になる点があるかと。
『ペア対決で最強の人を常に選ぶルールはないの?』って。
だって、ボルダルールは『再弱を選ばない』だけで、『最強が選ばれる』とは限らないんだし。
そこに注目し、また別のルールを提唱したのがコンドルセ。
こっちの話は、明日、ていうか今日のお昼か夕方には投下する。
今日中に選挙トーク、何とか終わらせよう。
明日はワイヤレス給電の予定だしw