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「それこそ匿名掲示板のクズどもの仕業だと思っていた。まさか国情院が関わっていたとは…」。アイコラの被害者で、李明博政権発足以降8年間にわたりテレビドラマから姿を消していた俳優、文盛瑾(ムン・ソングン)氏は憤りを隠さない。

国情院の内部調査を受け、検察は捜査を本格化。「心理戦団」の団長を務めた幹部職員など、関係者の逮捕、起訴が相次いでいる。

「市民の税金で民主主義の基礎を破壊するとは、『国家機関の仮面を被った犯罪集団』といっても過言ではない」。左派の京郷新聞は社説で、国情院や李明博大統領に対する徹底した真相究明を要求。

一方、保守系のメディアや野党からは、文在寅政権誕生まで長らく不遇の時代を過ごした左派が、「積弊清算」の美名の下に政治報復に乗り出していると批判を強めている。

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8月23日に行われた韓国・国家情報院の退職者の団体事務所を家宅捜索で、検察職員らは押収物を運び出した=ソウル(聯合=共同)
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(おわり)