北朝鮮のミサイル飛ばしは止むことなく、アメリカもそろそろ堪忍袋の緒を切るゾという状態に見えるが…果たしてだ。

米国のトランプ大統領は本当に日本を守ってくれるのかね? と思うのはオイラだけじゃないハズ。大統領がいくら「強権」発動しても、それらを実行するハズの有能なスタッフが次々と辞めていくし、自身の発言は米国民の反感を買うばかりで国内の不満は収まる気配さえない。

マスコミはフェイクばかりだと対抗し、自分に都合のいいニュース番組をつくるに至っては「別宅の真相」をネット配信し、夫を攻撃したあのオバサンとどこが違うのか。

ともかく、アメリカ大統領は独断で大統領令を発することはできても、肝心の「法案」をつくることはできないからね。法案をつくるのは米議会だが、共和党内でも意見が分かれていて、新しい法案の成立も難しい現状だとか。

北に対し、いろんな対抗措置案がテーブルに並べられてる書類を眺めるだけでは、フラストレーションも溜まるわいな。あの性格? の大統領だからブチ切れて「核」のボタンを押しかねないからヒヤヒヤもんだ。

こんな人が日本を守ってくれると思うほうがマチガイでは。

「極東の国を守るためとはいえ、わが国の兵隊を危険にさらすわけにはいかない。守ってほしければ金を出すべきだ」

これが大統領自らの発言だ。近年のアメリカは世界各国に基地を持ちながらも、極東は自分たちで国を守れるようにしとけ! 日本の自衛隊を早く「軍隊」にして、韓国と一緒にミサイル防衛しろ! が本音。

世界の金持ち企業トップ100のうち半分近くを占めるのがアメリカであり、金持ちの独裁国なのだ。トップ100にほとんど入ってないわが国に、なんのうまみがあるのか。助ける気なんざ、あろうハズもないだろ。

大統領は、手がなくなってツイッターでほざいてるだけだが、あえてそうしてるようにも見える。ヘンな影響は与えられるが、肝心なことはできないからワタシに期待しないでくれ、ということなのか。

つまり、金持ちケンカせずなワケ。

中国もそう。驚異的に発展し金持ちになってしまった中国もまた、ケンカしたくないのである。

こうした心理を利用して、北がミサイル挑発をしたのだとしたら、大したものだ。このケンカ、北のひとり勝ちとなるのか…。

あ、ロシアがいた。

■泉谷しげる(いずみや・しげる) シンガー・ソングライター、俳優。1948年5月11日、東京都生まれ。71年、ライヴアルバム『泉谷しげる登場』でデビューし、72年には代表作『春夏秋冬』を発表。70年代後半からは俳優としても活動を始める。

69(ロック)歳を記念して過去の楽曲を収録したCD9枚と完全新作CDの10枚組アルバム『泉谷しげるの新世界「アート オブ ライブ」』が発売中だ。

http://www.zakzak.co.jp/ent/news/170928/ent1709283209-n1.html

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泉谷しげる