韓国空軍制服組トップの李旺根(イ・ワングン)参謀総長は20日、先月23日夜に米軍の戦略爆撃機B1Bランサーが東海(日本海)における北朝鮮との境界「北方限界線(NLL)」を越えて北上したことについて「(事前に)知っていたが、これに関する協議には参加しなかった」と明らかにした。

李総長は20日、忠清南道鶏竜台で開催された国会国防委員会による空軍本部に対する国政監査において、保守系野党「自由韓国党」」の白承周(ペク・スンジュ)議員が「B1Bによる作戦について(事前に)聞いていたのか」と質問したのに対し「知っていた」と答弁した。

白議員がこの作戦に韓国空軍が参加しなかった理由について尋ねると、白総長は「NLLは今も(南北が)互いに守っているラインだ」「韓国空軍はNLLを越えない取り決めを守るため越えなかったと理解している」と説明した。

「韓国空軍の参加は不適切と考えるのか」との問いには「最初から協議に参加していなかった」と答えた。陸海空の参謀総長は軍政権(人事・軍帥権)はあるが、軍令権(作戦・指揮権)は合同参謀議長にある。

空軍はこの日行われた業務報告で、来年から高高度無人偵察機「グローバルホーク」が導入されるのに合わせ、北朝鮮の軍事拠点をピンポイントで監視する航空情報チームを12月1日付で創設することを報告した。

航空情報チームはこれまで航空関連の情報分析を担ってきた第37戦術情報戦隊を拡大改編するもので、これについて空軍関係者は「グローバルホークが収集する情報量が非常に多いため」と説明した。

グローバルホークは最先端の情報収集・監視・偵察機能を持ち、最高高度18キロで34時間以上飛行が可能で、地上の10万平方キロの広さをカバーできる。空軍は来年から4機のグローバルホークを導入する予定だ。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/21/2017102100411.html