2017年10月26日 
イアン・ブレマー氏 中国の影響力 今後も大きくなると指摘
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171026/k10011199081000.html
26日、都内で開かれたシンポジウムで、ブレマー氏は「中国が思ったよりも早く超大国になりつつある。
誰もがいずれはそうなると予想していたが、世界のほかの地域があまりにも弱くなっていて、
いま『Gゼロ』は分岐点を迎えている」と述べ、中国が今後、国際社会のリーダーになる可能性を指摘しました。
また、北朝鮮問題をめぐる中国の対応について、「北朝鮮は中国にとっても脅威になりつつあり、
この問題に建設的に取り組んでいる」と評価したうえで、アメリカのトランプ大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長
の行動が予想できず、北朝鮮情勢は緊迫化していると述べました。
さらに、日本について、アメリカとの関係を強化するだけでなく、中国ともバランスのとれた関係を構築していくことが
国益につながると強調しました。


ニュースウオッチ9▽清宮は日本ハムに!7球団が指名▽有馬がインタGゼロ時代 20171026
http://newskei.com/?p=122777
0:19:04〜0:29:30 

ニュースウオッチ9 2017年10月26日放送回
https://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/4996/1108003/
気鋭の国際政治学者、イアン・ブレマー氏はアメリカの影響力が低下してリーダー不在の世界秩序を「Gゼロ」と名付け、
各地に潜むリスクを指摘してきた。これまでにISのテロ拡散、クリミア併合に象徴されるロシアの野心、
英国のEU離脱といった出来事を予測してきた同氏が来日し、有馬嘉男キャスターがインタビュー。
まず、ブレマー氏はトランプ大統領が「アメリカ第一主義」を掲げ、単独主義を進めるGゼロの世界で、
中国の習近平国家主席はその穴を埋めるべく壮大な目標を公言したと話した。
今後、中国は南シナ海での人工島の実効支配を強め、トランプ政権の間に米中関係は悪化するという。
北朝鮮問題について、ブレマー氏曰く、トランプ大統領は真剣に取り組んでいるが、
中国自体も北朝鮮に苛立ちを強めているという。北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐって、
同氏は「北朝鮮が核開発を凍結すると信じていたため状況は悪化した。
アメリカ人は理解していないわけではない、しかし、間違いだったと認めたくはない。
トランプ大統領が掲げるアメリカ第一主義ではミサイルが日本に届いても構わないが、
アメリカに届くようになったらダメだと言っている。
私が日本なら、『同盟国としておかしくないか』と問いただす」と話す。