>>1の続き)

そこに行くと、日本のコンビニは特色を出そうと常に新機軸を打ち出しているように見える。チキンやパフェといった商品は新メニュー発売やリニューアルが頻繁に行われる。

消費者が利用しやすいように通路を広くしたり、イートインが可能だったり、出前も頼めれば、宅配便の荷物が受け取れたりもする。

セブン−イレブンは従業員や近隣住民を対象とした保育所を併設し、ローソンはケアマネジャーが常駐して高齢者や介護者を支援する店舗を開業、ファミリーマートはドラッグストアとの一体型店舗を増やす方針だ。

ところで、韓国のコンビニが人口当たり日本の1.5倍もあることが報じられると、インターネット上では日韓のコンビニ比較が話題になったそうだ。

「韓国のコンビニは特色もないし、質が悪い」「韓国の店員はスマホばかりみている」と韓国のコンビニの批判はもとより、「日本のコンビニは店員のサービスもいい」「面積が広いし、駐車場もある」と日本のコンビニをうらやましがる書き込みもあった。

ただ、サービスがよくないのは、「おもてなし」の心の有無だけではないようで、「韓国のコンビニ店員は本当に安い時給で働いているのだから、高いサービスを求めても無駄」と就労環境の悪化がサービスの低下をもたらしていることを指摘するものもあったそうだ。

とはいえ、消費者は正直だ。「韓国のコンビニに足りないのは量より質」と、本質を突くもののあり、数ばかり多くて質が伴っていないことを“喝破”してもいた。今後、韓国でコンビニが急速に減少することがあるとしたら、商品やサービスの質が向上しなかった証左となるだろう。

(経済本部 小島優)

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韓国のコンビニエンスストア「CU」=ソウル(桜井紀雄撮影)
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韓国のコンビニエンスストア「GS25」=ソウル(桜井紀雄撮影)
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韓国のコンビニエンスストア「セブンイレブン」=ソウル(桜井紀雄撮影)
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韓国のコンビニエンスストア「ミニストップ」=ソウル(桜井紀雄撮影)
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ソウルの繁華街にあるコンビニも近い将来、姿を消す?

(おわり)