関東大震災時の朝鮮人虐殺の事実を当時の記録と証言をもとに丹念な取材でつづった『九月、東京の路上で‐1923年関東大震災ジェノサイドの残響』(加藤直樹著、ころから刊)を高校生に届けようという寄贈プロジェクトが始まった。

寄贈先は参加者の出身高校、または事件の舞台となった地の公立高校・公立図書館の2通りから選べる。寄付金は書籍1冊分の代金(税込み1944円)と寄贈先への送料を合わせ1口2000円。

プロジェクトを企画したTQC(東京給水クルー)は、小池百合子都知事が今年初めて虐殺犠牲者への追悼文の送付を拒否したことに危機感を抱き、「不幸な歴史を繰り返さないために、次代を担う若い人たちに歴史の事実と出会う機会をつくりたかった」と話している。

参加申し込みフォームはhttp://tqc.official.jp/kizou_pjt/

(2017.10.25 民団新聞)

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