米国のトランプ大統領が25日(現地時間)、11月の来韓の際に南北軍事境界線のある非武装地帯(DMZ)を「サプライズ訪問」する可能性を示唆した。

トランプ大統領は同日行われたホワイトハウスでの記者会見で、DMZ訪問の可能性についての質問に対し「言わない方がいい」としながらも「皆さんを驚かせることになるだろう」と短く答えた。

この日はおよそ15分にわたり、記者団から、共和党の上院議員らとの摩擦、税制改革案などに関する質問を受け「そうだ」「違う」などと比較的明確に意見を述べた。曖昧な形で答えたのはDMZに関する質問だけだった。

これに先立ちホワイトハウスの高官は23日、トランプ大統領のアジア歴訪に関する記者会見で、韓国でトランプ大統領が平沢米軍基地(キャンプ・ハンフリーズ)を訪れる可能性が高く、DMZと米軍基地の両方を訪問するのは難しいと述べていた。このためDMZ視察は事実上困難とみられていた。

しかし、ワシントンの外交関係者の間では、トランプ大統領がかつてテレビの「リアリティーショー」のスターだったことから、DMZをサプライズで訪問するのではないかとの話が絶え間なく流れている。

ホワイトハウスも「今回、韓中日を含むアジアを歴訪する主な目的は、北朝鮮への圧力だ」と明言していることから、大統領がDMZを訪問する可能性があるというわけだ。

ワシントンの外交筋は「トランプ大統領がDMZ訪問するかどうかについてはまだ確定していないと聞いている」としながらも「大統領が行くと言えば行くことになる」と述べた。

米国を訪問中の野党「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表も同日「トランプ大統領がDMZを訪れなければ、韓米間に意見の食い違いがあるという見方をされるだろう」と述べた。

ワシントン= 趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員

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