0001右大臣・大ちゃん之弼 ★ 転載あかん
2017/11/02(木) 12:37:42.14ID:CAP_USER「共産主義者め」
10月17日夕刻。南部ケンタッキー州の主要都市レキシントン中心部にクレーン車が現れ、一車線を閉鎖して作業が始まった。1時間ほどのうちにつり下げられ、横倒しにして運び去られたのは130年間も町を見続けてきた像だ。
レキシントン出身のジョン・ブレッキンリッジ。1861年にわずか36歳で合衆国副大統領に就任し、南北戦争(1861〜65)では南軍の将軍として戦った。郷土の「英雄」は、南北戦争が終結して20年ほど後に像となった。
地元紙レキシントン・ヘラルドリーダーによると、同市は8月17日、ブレッキンリッジと、同じく南軍で勇猛をはせたジョン・ハント・モーガンの騎馬像について、撤去の是非をめぐる公聴会を開催した。55人以上の意見陳述者の多くが撤去を支持したという。
像は南北戦争以前に奴隷市場があった場所にある。市民のひとりは「像が建てられたのは(黒人を差別的に扱う)ジム・クロウ運動の時代だ。白人の優位を示して黒人を黙らせるためだった」などと主張した。
続く市議会では、16人の議員の全会一致で撤去支持の議案を可決した。
「国民は分断し、いまや自治体が前線に立たされている。わたしたちは成熟した判断を下す大人になるべきなのだ」
ジム・グレイ市長は議会でこう述べた。しかし2カ月後に行われた撤去作業では一瞬、不穏な空気が漂った。見守る市民から拍手が起きたが、通り過ぎる男性からこんな罵声が飛んだ。
「この共産主義者め」
「ドイツ人か」
レキシントン市の像問題を刺激したのは8月12日、南部バージニア州シャーロッツビル市で起きた衝突事件だ。市議会は4月に南北戦争時の南軍司令官リー将軍の像の撤去を決め、これに反対する白人至上主義者が集結。撤去を支持する市民らと衝突し、突っ込んだ車にひかれた女性が死亡するという惨事に発展した。
事件のあと東部メリーランド州ボルティモア市など各地で、南軍関係の像を撤去する動きが加速した。
「憎悪の象徴となりうる市内の像をすべて見直す」
8月23日、ニューヨーク市のデブラシオ市長は、一歩踏み込んだ。
マンハッタンのセントラルパーク近くに、観光名所にもなっているコロンブスの像が建つ。新大陸を「発見」し連邦の祝日にもなっている偉大な航海者も例外ではないため、コロンブスとルーツを同じくするイタリア系市民が反発した。
ニューヨーク・デーリー・ニューズによると、10月9日、恒例の「コロンブスデー」のパレードに参加したデブラシオ氏は、沿道から激しい非難を浴びた。
続きます。
2017.11.2 06:30
http://www.sankei.com/west/news/171102/wst1711020001-n1.html