0133<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん
2017/11/04(土) 07:06:21.33ID:wbQPTMta外部から強烈な衝撃を与えられた脳が頭蓋の内側とぶつかり、心理的な障害を起こす「外傷性脳損傷(TBI)」、うつ、悪夢、人格変化、自殺願望……
生き残った兵士たちは、帰還後、なぜ苦しむのか?
『帰還兵はなぜ自殺するのか』(亜紀書房)は、イラク・アフガン戦争がきっかけで、重い精神的ストレスを追ったアメリカ人兵士5人とその家族の苦悩の日々を追った、
2013年にアメリカで出版されたノンフィクションである。
著者はワシントン・ポスト紙で23年間記者として勤めた、アメリカ人ジャーナリスト、デイヴィッド・フィンケル氏。
イラク戦争で従軍する兵士たちを取材するために新聞社を退社し、1年間にわたって兵士と生活を共にし、その体験を『The Good Soldiers』として上梓した。
ところが、帰還した兵士たちから「日常にすんなり戻れない」「精神的なダメージを受けて苦しんでいる」などの相談を受け、「私の仕事はまだ半分しか終わっていない」と、
兵士はもちろん、妻子や身内に至るまで取材を行い、「戦争の後」をテーマに、自分の意見を挟まず、徹底的に登場人物たちの姿だけを追っている。
アメリカ領サモア出身のトーソロ・アイアティ(26歳)。
彼はイラク戦争中、爆撃を受けて帰還し、重いPTSDと診断された。
今も軍隊に所属しながら、復員軍人病院でPTSD快復プログラムを受けている。
妻のテラサいわく、かつてのアイアティは「いつも陽気で愉しい人だった。何もかも冗談にして、笑い飛ばすような人だった」という。
しかし、今は眠るために睡眠薬を、起きている間は眠らないようにするための薬を、さらに、鎮痛剤、抗うつ剤を飲み、皮膚から酒のにおいが染み出すほどのウォッカを摂取し、「自殺したい」と言うようになった。
彼は、爆撃を受けた“あの日”以来、悪夢を見続けている。