何度か解説したが、統計分布による支持率の考え方。

理想的社会ってのは、右にも左にも尖った人の少ない、中道が過半数の社会だよね?
つまり、『政治傾向』を数値化したとして、分布をグラフ化したら正規分布になるのが理想と仮定しても問題ないかと。
で、正規分布の性質から、支持率がどれくらいだとどういうことが言えるのかってのを考えてみる。
まあ、あんまり統計用語使っても分かりづらいから、馴染み深い偏差値に換算して説明する。
仮に、ある国民の『政治傾向』が右寄りなら平均よりプラス、左寄りならマイナスとしようか。
例えば中道ど真ん中なら『政治傾向偏差値』50、やや右なら55とか56とか、左寄りなら45とかって感じ。
で、次のような問題を設定する。

そうして決めた『政治傾向偏差値』が40〜60の範囲まで網羅する層が分布全体に対してどれくらいの割合か

まあ、所謂1σの範囲を考えるってことだが。
その場合、正規分布では値は確定しており、およそ68%。
つまり、『中道』から『左右やや尖ってるけど普通に居る』くらいまでの層がほぼ全員支持しても、支持率は70弱留まりとなる。
残るのは、左右どっちかに振り切れた過激な層。
そういう層にまで支持され、かつ中道層からの支持もガッチリ掴んでないと、80なんて実現不可能。

以上の話を前提とすれば、この支持率80ってのが民主国家としては如何に『異常』か分かるかと思う。