アメリカのホワイトハウスは北朝鮮をテロ支援国家に再び指定するかどうかについてトランプ大統領が来週前半にも発表するとの見通しを明らかにしました。

これは、ホワイトハウスのサンダース報道官が16日の記者会見で明らかにしたものです。

会見でサンダース報道官は、「大統領は、来週前半に決定を発表すると思う」と述べ、北朝鮮をテロ支援国家に再指定するかどうかについてトランプ大統領が来週前半にも発表するとの見通しを示しました。

アメリカ政府は、1988年に北朝鮮をテロ支援国家に指定したあと、2008年、当時のブッシュ政権が指定を解除しましたが、マレーシアでことし2月、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄のキム・ジョンナム(金正男)氏が殺害された事件などを受けて、議会から再指定を求める声が上がっていました。

トランプ大統領は、中国の習近平国家主席の特使が17日北朝鮮を訪れる予定についてみずからのツイッターに「大きな動きだ。何が起きるか見てみよう」と書き込むなど中国の北朝鮮への影響力に期待を示していて、こうしたことも踏まえながら最終的な判断を示すものと見られます。

仮に再指定すれば、アメリカ政府が北朝鮮をテロ支援国家と位置づけるのは9年ぶりとなり、北朝鮮の強い反発が予想されます。


11月17日 8時32分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171117/k10011226461000.html