在日韓国・朝鮮人らが多く住む川崎市川崎区桜本の桜本商店街周辺で19日、秋の祭典「日本のまつり」が2年ぶりに開かれ、朝鮮半島に伝わる伝統芸能や和太鼓の演奏、各国の料理を販売する模擬店などが繰り広げられる。

 桜本商店街振興組合(渡辺正理事長)の主催で32回目。昨年は資金難や役員の高齢化などで開催が見送られたが、地域や出演者の協力で「多文化共生」への交流イベントが復活する。

 桜本地区は在日コリアンのほか、フィリピン人、日系ブラジル人などが住む。まつりでは、韓国料理や南米料理などの模擬店が並ぶほか、朝鮮半島に伝わる豊作祈願の農楽「プンムルノリ」(午後2時15分〜)などのパレード、太鼓やダンスのステージが行われる。

 前日の18日には同商店街で「30年前の価格に挑戦」と銘打ったセール(午後2時〜)も行う。

 脇田彰実行委員長は「スーパー進出に一緒に反対してくれた地域の人への恩返しと、13カ国にルーツを持つ人びとの交流を進めるために35年前に始まった祭り。今年は昨年の分まで盛り上げたい」と参加を呼び掛けている。

 午前9時半から午後4時まで。問い合わせは、同組合電話044(266)1307。

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