産経WEST2017.11.23 08:12更新
http://www.sankei.com/west/news/171123/wst1711230013-n1.html

米サンフランシスコ市議会が、在米中国系民間団体が設置した慰安婦像と碑文の寄贈を受け入れる決議を可決した問題をめぐり、姉妹都市の解消を検討している吉村洋文市長(大阪維新の会政調会長)に対する大阪市議会の足並みが乱れている。22日、維新市議団は受け入れが最終決定した場合、関係解消に向けて動くよう要請したが、自民、公明両党市議団は解消に反対し、再検討を求める申し入れをしたのだ。市議会の「維新VS自民・公明」という対立構図が、事実無根の内容で日本をおとしめる慰安婦像・碑文への対応にも持ち込まれた形だ。こうした状況について、慰安婦問題に詳しい作家の百田尚樹さんは「市議会は一致団結してサンフランシスコ市に毅然とした態度を示すべきなのに、自民市議団などは党利党略で動いている」と強い口調で批判した。

 サンフランシスコ市議会は14日(現地時間)に決議を全会一致で可決。エドウィン・M・リー市長が24日までに拒否権を行使しなければ、自動的に受け入れが執行される。

 大阪市議会では5月と9月にサンフランシスコ市へ公共物化の再検討を求める決議案が提案されたが、提案者の維新をのぞく自民、公明、共産などの反対で2度にわたり否決。吉村市長が姉妹都市解消の意向を示した9月以降、市議会として一致した決議や市長への要望などを検討していたが各会派の主張の溝は埋まらず、別々に申し入れを行った。

 自民市議団の黒田當士(まさし)幹事長は申し入れ後、公明市議団の土岐恭生(やすお)幹事長とともに記者団の取材に応じ、「慰安婦像の設置、慰安婦の日制定には一貫して断固反対だ」と述べた上で、中国・韓国系団体による日米分離の思惑に乗ることは国益を損なうと指摘した。国と連携しながら「解消ではなく交流の中で解決に向け努力していくべきだ」と申し入れたことを明らかにした。吉村市長から前向きな回答はなかったという。

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