ここで日本の儒学と朝鮮の儒教との違いが分かるエピソードを一つ

山崎闇斎は弟子に「もし孔子が軍隊率いて我が国に侵略してきたら、孔子を師と仰ぎ儒学を学ぶ我々は如何にすべきか?」
と問いかけたところ、弟子は答えられず如何にすべきかと師に尋ねたところ
闇斎先生曰く「これを軍陣の血祭にあげよ(全員ぶち殺せ)」との事。
要するに、相手が遥か目上の師匠であろうと道理に反した輩には容赦するなよ、それこそが孔子の「忠孝」だぞということ。

一方弟子の絅斎が、通信使として江戸に来た李氏朝鮮の儒者に、師と同じ問いをかけたところ
「すぐさま武器を捨て師の前に平伏して聖徳を仰ぐべし」という回答だった。
まあ要するに、遥か目上の師匠が為さることの前には全面服従しろと、それこそが「忠孝」だぞということ。

どっちの考えが正しいというのは、それぞれの国が歩んだ歴史文化によるものなのでなんとも言えんが
私は日本人なので前者の考えの方がしっくりくるし、張本氏のような後者の考えはどうも好きになれませんわ