>>1の続き。

双方は、今回の首脳会談での結果発表も共同ではなくそれぞれ別に行った。発表だけが別だったのではなく、内容も違っていた。韓国側発表文は原稿用紙16枚分だった。だが、もう一方の中国側が14日に出した首脳会談の結果発表文は、公式翻訳版がないため正確な比較ではないが、その半分くらいの分量だった。

韓国側が成果だとして最も強調していた「韓半島(朝鮮半島)平和・安全4大原則」も中国側発表文には明記されていなかった。習近平主席が文在寅大統領に「核心利益を尊重」し、「国交を結んだ時の初心を胸に刻」み、「お互いの核心利益と重大懸念を尊重」するという戒めのような内容が多かった。

また、習近平主席が力を入れている経済圏構想「一帯一路」は3回登場するが「平昌」という地名は一度も出てこなかった。訪欧分の最後に「会談後、両首脳は、経済貿易・グリーン生態産業・環境・衛生・冬季五輪など各領域に対する双方の協力文書署名を共に見守った」という言葉があっただけだ。

このような状況は訪中の間ずっと続いた。文在寅大統領が13日に北京に到着した時、中国は孔鉉佑外務次官補(朝鮮半島問題特別代表)に出迎えさせた。2013年に朴槿恵(パク・クネ)大統領が国賓として訪中した時に出迎えた張業遂外務省筆頭次官=当時=は閣僚だった。

また、文在寅大統領が13日から15日まで北京に滞在している時、中国側と食事したのは14日の国賓晩さん会が唯一だった。公式歓迎式場で文在寅大統領が王毅外相の腕をたたいてあいさつすると、王毅外相は既に一・二歩先を歩いていた文在寅大統領の腕の後ろをポンとたたくしぐさを見せた。

峨山政策研究院のチェ・ガン副院長は「形式面からしても国賓訪問とは言えない。政府が来年2月の平昌冬季五輪を念頭に置き、年内訪中というタイムスケジュールを持っていたため、このようになったようだ」と語った。

>>おわり。