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 で、スポーツの人気といえば、陸上以上なのがサッカーです。4年に一度のワールド・カップはオリンピックに並ぶ世界の祭典といわれています。

 そこで、ちょっと古くなるのですが、2002年に日本と韓国で開催されたワールド・カップのいい話をご紹介します。

 辛口のイギリス人がその光景にびっくりしたというのですが、果たして何に驚いたのでしょうか。

イギリス 手放しで礼賛一色 「フーリガン出る幕ない」

 そんなタイトルで記事を掲載したのは、読売新聞。

「辛口で定評のある英国メディアが、W杯での日本人の対応を手放しで褒めちぎっている」

という書き出しで始まる記事は、世界に例を見ない日本の姿を伝えています。

worldcup
「日本人の品行の良さには驚いた。こっちも影響され、野外パーティーが終わると自分から掃除していた。こんなことは初めて。今まで、なんて自分勝手な国に住んでいたんだろう」

 これは、W杯観戦で来日した英国の若者のコメントだそうです。
 掲載した英高級紙サンデー・テレグラフは、

「日本体験が英国人に集団治療のような効果を発揮している」


と報じ、大衆紙デイリー・ミラーも、

「3万人以上の日本人が英国国歌を歌ってわがチームを熱狂的に応援した。顔中、イングランド旗にした日本人もいる。私の頭がおかしくなったのではない。これは本当なんだ」

と伝えています。

 どうも、外国では敵・味方がはっきりしていて、自国以外を応援するなどという発想はないのかもしれません。
 もちろん、私達日本人も日本を応援するわけですが、それとは別に、日本にやってきた外国人をお客さんとしてもてなす心が出てしまうのでしょうか、国同士で勝ち負けを争う競技でも他の国応援しちゃったりしますよね(それとも、単なる八方美人かな?)。

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 そのため、
「日本人は、他の外国チームにも好意的だ」
とする論調が生まれたようです。やっぱり、裏を返すと、外国ではあんまりそういうことがないということかな。

「日本と同じグループなのに、どこへ行っても応援してくれる。信じられない」(ベルギー選手)
「カメルーン戦は劇的な引き分け。仕事を終え午前2時に宿舎に戻ると、従業員たちが屋外で拍手で迎えてくれ、大感激した」(アイルランド記者団)

なんか、こんなふうに言われるのはいいですね。

 カメルーンといえば、大分県中津江村との交流は、当時大変な話題になりましたね。

 英各紙は、この全方位外交が各国のサポーターにも影響し、対戦チームのサポーター同士が記念撮影したり、談笑するなど、欧州では考えられない光景が各地で見られ、フーリガンが出る幕はないとの特派員記事を掲載。経済紙フィナンシャル・タイムズも、
「日本人は、憎しみなき熱狂で、W杯をより豊かにしてくれた」
と最大級の賛辞を送っている。

と、読売の記事は締めくくっています。


 ワールド・カップで優勝するには今一歩の日本サッカーですが、おもてなしに関しては、明らかに世界のトップレベルにあるようです。

 こういう伝統は、生かしていきたいものですね。

http://hannoumita.seesaa.net/article/125898754.html

2002WCは韓国の苦いことばかりしか覚えてないかもしれないお前らだが、実はこんな良い話しの方がためになるなと思った。