【寄稿】無料でタオルを提供しない日本の公衆浴場
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/12/29/2017122900944.html

 日本の公衆浴場、いわゆる「銭湯」では多くの場合タオルが準備されていないため、
入浴客は自分でタオルを持ってくるか、その場で購入しなければならない。
そのため日本人は入浴を終えて出る時はタオルを固く絞って体を拭く。
韓国人の目からすると、このような光景はどこか貧乏くさく見えるかもしれない。
そのため日本の公衆浴場を初めて利用した韓国人の多くはこれをばかにして舌打ちをする。
「タオル一つで何を丁寧にやっているのか」と考えるのだ。

 ただその一方で日本の公衆浴場は料金が300−500円と韓国よりも安い。
日本における人件費の高さ、水道や電気料金のレベルを考えると、
韓国のようにタオルを提供していると料金を安く維持することができないのだろう。

 また日本人はこのような費用以上に「公平性」を重視する。

タオルを無料で無制限に使えるようにすれば、マナーのない利用客が得をし、
環境を考えてタオルを無駄に使わない利用客が損をする。

誰かが5枚のタオルを使い、他の誰かが1枚しか使わないのに同じ料金だとすれば、
一方は不当な利益を得て一方はそれだけ損をすることになる。

そのためタオルは各自が準備し、その代わり入浴料を安くする。
それが日本人の持つ公平性という考え方だ。
誰もが使っただけの費用を負担することが、全体にとって最も公平になるということだ。