世間知らずという言葉は「分別のない子供あるいは分別がなく見える愚かな人」を意味する。年相応のふるまい、すなわち年齢にふさわしい言葉と行動ができない人をひっくるめて非難し軽べつする表現だ。世代別に考えば「世間知らず」は次のような表現とみなされる。

中学生が「勉強が人生の全てじゃないでしょ。」といった時(「君はどれほど人生を生きたの!会社員なら知らず、学生は勉強が最重要で最大の親孝行だ!」)
大学生が「世の中みんな腐ってる。全部変えるべきだ。」といった時(「君が変えられるのはどれくらい?自分を変えることが最も大変なんだ!」)
若者が「お金や地位は必要ないです。愛が全てです。」といった時(「貧乏が前門から入ってくれば愛が裏口から逃げるという言葉がある!」)
会社員が「あいつの職場、すぐ壊さなけりゃ。目障りで汚い。」といった時(「外に出たら、そこは地獄だ!」というドラマの言葉)
年配の方が「政治が問題だ。政治家みんな総入れ替えしろ!」といった時(「君が政治をした瞬間、君はもっと腐った政治家になる!権力の属性はそんなもんだよ!」)

国民が「中国テノムと日本チョッパリには何もない!」といった時(「中国は軍事力・経済力で世界2位、日本は経済力3位なのに韓国は10位圏に入ることもできず、岩に卵を投げる様なのが現実だ!」)
政治家が「中国サード問題を大胆に解決し、日本慰安婦を再交渉せよ!」といった時(「それは君の考えであって、より力が強い中国と日本は君の言葉で気分を害し報復するかもね!その被害は君ではなく国民がかぶるが、解決策はあって報復に耐える自信はありますか?」)
(中略:韓日関係の雷管になった12.28慰安婦裏合意-内容の適切性可否は?)

ムン・ジェイン政権の裏合意書公開は韓日関係をより一層冷えこむ可能性が高い。大韓民国をめぐる4強すなわち米国、日本、中国、ロシアは軍事力と経済力を勘案する時、普通に世界4強だ。ところが、大韓民国外交は「米国と擦れ違い、日本と遠ざかり、中国に無視され、ロシアに敬遠されている」というのが現実だ。

最近、ムン・ジェインは中国に行って冷遇されたのが代表的だ。ムン政権の外交がこのように失点しながら今回、「慰安婦裏面合意書」を公開したのは、左派政権特有の「私たち」と「積弊勢力」二分法の原則が適用されたためと見られる。そうでなくともムン大統領の中国訪問が成果を出せなかった状況で、今回「慰安婦裏合意公開」を通じて点数を挽回する戦略というものだ。特に韓国人は日本の問題なら理性を失う傾向を利用とする隠れた意味もあるようだ。
(中略)

ムン・ジェイン政権の今回の動きで心配なのは韓国-中国-日本とつながる東アジア地図で韓国が仲間はずれになることだ。すでにそのような兆しが強く見える。中国と日本は来年、中・日平和友好条約締結40周年を契機に習近平中国主席と安倍日本総理の相互訪問を成功させる構想が行きかっている。この様な雰囲気の中で日本が習近平の宿題であるトイレ問題解決を助けると言っている。

習近平は先月13日、南京虐殺80周年行事の場所に出席しただけで、日本が犯した誤りについては一言もふれなかった。日本が虐殺の主役なのに全く何かのせいにしなかったのだ。優しい(?)ムン・ジェイン大統領はあからさまに親中反日外交を広げた。素朴なのか純真なのか愚かなのか...外交では国益が最優先なのにそのような原則は最初から考えていない感じだ。

それなら大韓民国の外交を本当に考えているのは誰だろうか?今回の「慰安婦裏合意書公開」を見て「近視眼たちが亡ぼす世間知らず外交とはんだ付け外交の後遺症」を心配せざるをえない。そのような渦中でムン・ジェイン政権を支持するメディアは「知恵を発揮する時」と虚しく叫び、「力が正義」の国際社会で露ほども受け入れられない論調の文を書いている。それを読んで熱狂する人々を見れば「国民レベルが政治レベルを決める」という言葉は本当に正確な名言のようだ。

/キム・ピルジェ政治評論家

ソース:メディアペン(韓国語) 韓国・日本慰安婦協議破棄?…ムン・ジェイン政府の危険な孤立外交
http://www.mediapen.com/news/view/323596