産経ニュース2018.1.8 20:18更新
http://www.sankei.com/world/news/180108/wor1801080016-n1.html

 【ソウル=名村隆寛】韓国を訪問中の金杉憲治外務省アジア大洋州局長は8日、韓国外務省で李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長、金容吉(キム・ヨンギル)東北アジア局長と相次いで会談。北朝鮮問題や日韓関係について協議した。

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で双方が首席代表を務める李氏との会談では、9日の南北閣僚級会談など最近の動きが、北朝鮮の核問題の平和的解決につながるよう外交努力を強化していくことで意見が一致。

日韓が緊密に連絡と協力を続け、朝鮮半島情勢安定に向け、北朝鮮を対話の場に出すための方法を協議した。

 双方は、北朝鮮の核問題の平和的解決のために今後も緊密に連絡を取り合うことを確認した。

 また、金氏との会談で金杉氏は、慰安婦問題の「完全かつ不可逆的な解決」を約束した2015年末の日韓合意の履行を韓国側に求めた。

 文在寅大統領は昨年末、日韓合意について「政府間の約束であれ、大統領として、この合意で問題が解決できないことを改めて明確にする」と表明。金杉氏は、文氏の発言の真意について韓国側に問いただし、日本政府として応じられない立場を伝えたもようだ。