産経ニュース2018.1.9 20:14更新
http://www.sankei.com/politics/news/180109/plt1801090040-n1.html

河野太郎外相は9日、韓国政府が慰安婦に関する日韓合意をめぐり新方針を発表したことについて「韓国側が日本側にさらなる措置を求めることは全く受け入れることができない」と強く反発し、新たな協議に応じない立場を鮮明にした。外務省で記者団に語った。

 政府は外交ルートを通じて抗議した。外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が在日韓国大使館の李(イ)煕燮(ヒソプ)公使に「韓国政府が合意を変更しようとするのであれば、日韓関係が管理不能となる」と伝えた。ソウルでは在韓日本大使館公使が韓国外務省の東北アジア局長に同様の抗議を行った。

 河野氏は「政権が代わったからといっても、責任をもって(合意を)実施しなければならない」と述べ、ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像の撤去といった合意の着実な履行を重ねて求めた。菅義偉官房長官も9日の記者会見で「1ミリたりとも合意内容を動かすことはない」と強調した。

 日本側が特に問題視するのは、日韓合意に基づき日本政府が拠出した10億円について、韓国政府が「充当」する意向を示している点だ。外務省幹部は「10億円を返すということになれば合意の破棄だ」と述べ、韓国側が求める協議には一切応じない考えを示した。

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