ちなみにこのルトワックの著書
奥山真司訳『中国4.0 暴発する中華帝国』で
指摘されている
「日本の問題の9割は中国
すなわち中国の問題はアメリカの問題」
という部分を
あんまり日本人はピンと
来てない部分が見られる
経済問題も軍事問題も
資源問題も環境問題もすべて、
21世紀の日本の問題の9割は中国にある
「9割」とは多すぎると感じる奴はいるかもしれんが
中国問題は即、アメリカ問題である
ルトワックの指摘でいうと、
日本は独自解決力をもたない国であり、
ミドルパワーであって、大国ではない
そのため、日本を挟む「大国」が中国とアメリカである以上、
日本はアメリカと組むしかない
中国一国で問題が解消せず、
米国の協力ではじめてこの問題が解ける
しかしやっかいなことに、米国には、自由な選択権がある
そのため日本にとって致命的に重要なのは、
米国をいかに巻き込んで中国問題を解消していくかない
そこが決まれば、他の周辺国、
たとえば韓国などもそれに従うしかない
ルトワックは東アジアの状況をこのようにシンプルに捉え、
誰もがわかりやすく理解できる構図にして見せてくれている
それなのに日本の報道では、「アジア諸国の反発」だとか、
「国連を中心とした平和主義」だとか、「米国一辺倒外交をやめよう」とか、
まったく戦略思考のかけらもない凡庸な報道が繰り返されている
この板でも中国の人間だと吹聴している奴は
そういうところを思考できてるんかね?