14日放送の「新報道2001」(フジテレビ系)で、東海大学教授の金慶珠(キム・キョンジュ)氏が、慰安婦問題における日韓合意について持論を展開した。

番組では、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が日韓合意を巡り、「事実上無効とする立場」を表明した話題を取り上げた。また、慰安婦像について、世界7カ国に計108体あることを紹介した。

このようなことから、スタジオでは出演者が韓国側の行動理由などについて討論していった。なお、2015年に成立した日韓合意では、慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」している。

だが、金氏は「日韓合意の文面をよく見ますと『最終かつ不可逆的に解決した』という合意ではないんです」「『そこに書かれていることが誠実に履行されたことを前提に解決する』という意味では未完の合意でもある」と意見したのだ。

この発言に文筆家の古谷経衡氏が「未完の合意と言われるとゴールがなくなる。それは後出しでしょ?」と指摘。すると金氏は「未完の合意ではなく、未来形の合意」「それは日本側の解釈」と退けた。

参院議員の山本一太氏も「金先生の言葉はショックでした。あたかも未完の合意のように言われたら外交は成り立たない」と古谷氏の指摘に同意する姿勢を見せる。続けて「『不可逆的な完全な解決』というのは、お互いが合意の中身を誠実に履行することが条件。日本側は誠実に履行しているんですよ」と金氏の持論に異議を唱えていた。


2018年1月14日 10時23分
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