【平昌聯合ニュース】平昌冬季五輪(2月9日開幕)の開会式で韓国と北朝鮮が合同入場する際に掲げる朝鮮半島旗には独島が抜けていることが23日、分かった。

 平昌冬季五輪組織委員会はこの日、大会主要会場の平昌アルペンシアリゾートに設けられたメインプレスセンターで開かれたメディア向けイベントで「南北の選手団が合同入場する際に旗手が掲げる朝鮮半島旗には独島が抜けている」とし、「これは1991年に日本の千葉で開かれた南北合意にともなう結果」と説明した。

 組織委文化行事局の金大顕(キム・デヒョン)局長は済州島を除き、西端の馬鞍島、東端の独島、南端の馬羅島は朝鮮半島旗には含まれないとし、「独島も前例に従う意味で今回表示されない」と説明した。

 朝鮮半島旗が初めて登場したのは南北合同チームが初めて出場した1991年の世界卓球選手権大会で、当時南北は協議を通じ、朝鮮半島と済州島を旗に描いたが、独島などの島は描かなかった。

 だが2006年のトリノ冬季五輪と2007年の長春冬季アジア大会では独島が入った朝鮮半島旗が使用された。日本が独島の領有権を繰り返し主張することから、朝鮮半島旗に独島を含めるべきとの気運が高まったことを受けての結果だ。

 これについて組織委関係者は「2006年トリノ冬季五輪の場合、これまでの合意のとおり、独島が抜けた朝鮮半島旗を使おうとしたが、北側が独島の表記を主張して修正された」と説明した。

 また「国際オリンピック委員会(IOC)は五輪を政治的に活用してはいけないと強く主張している」とし、「実測すれば鬱陵島はもちろん、独島も朝鮮半島旗では見えないのが事実だ。独島を見せること自体、IOCは政治的な行為と認識して受け入れない」と補足した。

聯合ニュース

ソース:朝鮮日報日本語版<合同入場で使用の朝鮮半島旗に独島描かず 平昌五輪組織委が説明>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/01/23/2018012303095.html