>>520 下

お疲れ様
CONの中身は、セメント・水・空気・細骨材(砂)・粗骨材(砕石)と混和剤であります
どれもこれも大事な材料だけど、特に水の多少と混入空気が強度に大きく影響を与えますね

空気には、二種類あって、その一つは「エントラップドエアー」といって、無駄な空隙を作っているものであり、
これが強度を落とすのであって、バイブレーターを使って外に追い出すのですね
もう一つが敢えて入れる「空気の玉」であり、CONが流れやすくするための物を最初から混和剤として入れるのです
これのことを「エアーエントレインド」と呼びます
いわば、悪玉コレステロールと善玉コレステロールみたいな物であります

一般的に、バイブがよく効いてないCONは空かすかで強度が落ちます
だから、バイブレーターをしっかり掛けて悪玉の空気を外に追い出すのですね
これは何処の現場においても入念に行います

>打設したコンクリートの表面をハンマーで叩いて廻ると状態の概況が判ったそうです
これぞ、正に職人芸であると思います
自分はまだそこまでの領域に達してませんが、極端なものはやや解りますよ
よく締まったCONは甲高い音がするし、空かすかのそれは鈍い音がするものであります

混和剤については、他に多様な目的の物が存在します