アフリカゾウ密猟の原因となる象牙の取引への批判が高まる中、中国は今年から国内における象牙取引を全面的に禁じた。ところが日本で販売されている象牙が中国に大量密輸されていることが判明し、環境保護団体が対処を促すなど日本のイメージ悪化を招いている。中国メディアは自国の取り組みを誇りつつ、国内取引の禁止に踏み切っていない日本の遅れを批判。中国の影響力が強まるアフリカ諸国も日本に圧力をかけている。クジラに続く野生生物をめぐる日本包囲網になることも危惧される。(坂本英彰)

「中国の顧客に迎合」と批判

 自然保護団体、世界自然保護基金(WWF)ジャパンの野生生物取引監視部門「トラフィック」は昨年12月、日本の象牙市場が違法輸出の温床になっているとの報告書を発表した。

 報告書によると、2011年から16年の6年間に日本から約2・4トンの象牙が違法輸出で押収され、うち95%は中国向けだった。ほとんどは出国時には日本の税関をすり抜け、持ち出された先の海外で押収されたという。また日本では骨董市や古物市場ではバイヤーによる買い付けが横行。店側も違法輸出されると認識しつつ「隠して持っていけば大丈夫」などと勧誘している例も多いという。


(以下略、続きはソースでご確認下さい)
http://www.sankei.com/west/news/180206/wst1802060001-n1.html