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実際の石平の発言がどういうものか、全文を読めば「戦争とは呼べない」も、こういう意味でならべつにおかしな発言ではないな
確かに中国じゃひたすら勢力同士が相手を殲滅し続けるし、民衆の虐殺の規模にしても、全然違うしな


「関ケ原合戦」は戦争とは呼べない 石平(評論家)
https://shuchi.php.co.jp/voice/detail/4778

(一部を抜粋)
 ――為政者に「徳」が求められるのは当然で、西郷隆盛のいう「敬天愛人」と本質的には近い気もしますが。

 石 まったく異なります。「天命思想」にしても「徳治主義」にしても、皇帝が自身の政治支配を担保するための欺瞞にほかなりません。
実際の中国史を見れば、そのことがよくわかります。漢の高祖である劉邦からして、典型的なならず者でしょう(笑)。
そもそも皇帝になる条件が「徳のある人格者」であったら、古代から中国であんなに戦乱ばかりが続くわけがない。

 たとえば、私が天下分け目の戦いが行なわれたという関ケ原(岐阜県関ケ原町)に行って驚いたのは、そのあまりに狭いこと。
しかも戦いは1日で決着した。中国の基準ではこれは戦争とは呼びません(笑)。  

 ――関ケ原に集まった武将の多くが戦闘には参加していません。これを悪くいえば、自己保身。よくいえば無駄な血は流したくなかったといえる。
西郷さんにしても、勝海舟との「話し合い」で江戸無血開城を実現しています。江戸が戦火になれば、多くの民衆が苦難に陥るという考えがあった。まさに「敬天愛人」の「愛人」の実践です。

 石 それこそ日本の「徳治主義」、すなわち「武士道」の姿でしょう。中国にはそうした発想はありませんから、ひとたび戦乱期、革命期に入ると、何百万人の民衆の血が流れる。
どちらかの勢力が倒れるまで、戦い続ける。しかし、そのぶん中国の歴史は波乱続きで面白いといえます。日本の歴史は平和な期間が長すぎて、ちょっと退屈です(笑)。