【ソウル聯合ニュース】平昌冬季五輪を機に実質的な南北関係改善への期待が高まる中、ソウル市内のホテルで第2回韓日議会未来対話が行われた。対話では朝鮮半島や北東アジアの平和定着に向けた対北朝鮮戦略を巡り、両国の国会議員らが活発な討論を行った。

 9日に開催された文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相による首脳会談で、安倍首相が韓米合同軍事演習を延期する段階ではないとして五輪後に予定通り実施するよう要求。文大統領は「内政問題」と反発した応酬が両国の議員の間でも再燃した。韓国国会のイム・ビョンシク副報道官によると、与党「共に民主党」の尹昊重(ユン・ホジュン)議員は「安倍首相が訪問したことには感謝するが、(ホスト国と)異なる発言をし、失点した」と指摘した。

 日本側は安倍首相の訪韓には反対する意見が多くあり、自民党は激しく反対していたが安倍首相が決断したとして理解を求めた。その上で、北朝鮮は信頼を損なう行動を繰り返してきたとして、今回もそうならないよう平昌五輪後が重要だと強調した。

 双方は南北首脳会談の推進を巡っても温度差をうかがわせた。日本側は南北首脳会談の原則として北朝鮮が先に核を凍結することが必要だと強調。韓国側は冷静に南北関係を点検する姿勢を示したという。

 対話は両国の議員外交に加え、国会議長が主導する定期的な交流の場として設けられた。韓国側からは丁世均(チョン・セギュン)国会議長ら与野党議員約10人、日本側からは大島理森衆院議長ら9人が出席した。

聯合ニュース

ソース:朝鮮日報日本語版<「安倍首相が失点」「北核の凍結が先」 韓日議員に温度差>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/12/2018021201706.html