「民団が無ければヘイトスピーチ（特定集団に対する公開の嫌悪・差別発言）禁止法案は作れなかった
でしょう。嫌韓活動が横行しはじめた2014年に民団内部で作った人権委員会の活動、そして日本の
市民団体と政治家などの協力が加わり、2016年に関連法律が日本国会で誕生しました」

在日本大韓民国民団（民団）中央本部の呉公太（オ・ゴンテ/71歳）団長は、民団の活動の成果に対する
自負心を隠さなかった。22日に退任する彼と東京・麻布十番の民団中央本部で21日に面会した。

（写真）
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▲ 民団中央本部の呉公太（オ・ゴンテ）団長が21日、東京・麻布十番にある民団中央本部の入口に立って
いる忠魂碑を説明している。この碑石は朝鮮戦争当時に志願入隊した在日僑胞青年642人中のうち、
祖国で散華した165人の在日僑胞学徒義勇軍の愛国心と魂を称えている。
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■ 6年の在任中の最大の困難を挙げるなら。
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- 李明博（イ・ミョンバク）元大統領末期から韓日関係が悪化して、難しい仕事が大幅に増えた。 両国関係
が悪くなれば在日韓国人の生活が一番に厳しくなる。歴史問題を政治化させず、水面下で静かに解決
出来ないのかという心残りが大きかった。歴史問題で両国が未来を逃すのではないかという気もした。日韓
経済協会の佐々木幹夫会長の言葉のように、日韓が手を取れば二つではなく三つ、四つを作り出す事が
できる。

■ 現在の韓日関係をどう見ているか。
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- 深まった不信感など、相変わらず良くない状況と見ている。北朝鮮の核・ミサイル問題に対応するため、
双方がこれを表面化していないだけだ。「北朝鮮は拉致を事として人を殺し、韓国は約束（慰安婦合意など）
を守らない国」という形の非難が酷くなった。表面的な差別はないが、閉鎖的な日本社会での見えない壁は
変わらない。

■ 今年で72周年を迎える由緒のある民団も、海外同胞の参加率が落ちて弱化している。
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- 在日僑胞1世は差別を受けて暮らし、私のような2世は苦労する父や母などを見ながら育った。3世からは
それを知らない。今は4～5世が出ている。正体性（アイデンティティー）維持のためには韓国学校をもっと
作らなければならない。待機者が並んでいて、ウリマル（我が言葉）を学ばせるため子どもたちを朝鮮総連系
の朝鮮学校に送ったりしている。民団系の学校は4校だけで定員も2100人だが、朝鮮総連系の学校の生徒
は6000人を超える。

■ 民団活性化のための妙策はあるか。
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- 大統合が答だ。1960年代以降に日本に来て定着した『ニュカモ（ニューカマー）』から、帰化者まで参加
する新たな組織に生まれ変わらなければならない。韓人会組織も参加して、日本で10万人を超える朝鮮族
と呼ばれる中国同胞も全て抱え込む。49の地方本部など全国179の支部を見て回り、現場で海外同胞に
会った結論である。

■ 民団は在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）との和解の考えはないか。
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- 日本に住む韓国人は皆、共に歩まなければならない。朝鮮総連が北朝鮮に対する盲従姿勢を捨てて
変化すれば、手を取ると思う。彼らの変化を期待している。

■ 退任後の計画は。
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- 在日韓国人の為に今後も働く。現在、東京韓国学校理事長、韓日祝祭ハンマダン（日韓交流おまつり）の
韓国側代表なども引き受けている。願わくば在日同胞が祖国の近代化に寄与した功労とその意味を覚えて
もらいたい。駐日大使館など、在日韓国公館9ヶ所は在日僑胞が用意をして母国に寄贈しており、1988年の
ソウル五輪の際は100億円の募金、1998年の為替危機の際は15億ドル送金など、我々の心は常に祖国に
向かっていた。

ソース：NAVER/ソウル新聞（韓国語）
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&;mid=sec&sid1=104&oid=081&aid=0002894865