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保護率が高い最大の要因は、貧困層の多さが現実なのです

 最初に踏まえるべきなのは、
統計上・計算上の数字は全体の平均値であり、区分けして見ていくと必ず、ばらつきがあることです

 たとえば日本人を含めた全体で、
人口比の保護率は1.67%ですが、
これは全国平均であって、実際には相当な地域差があります
表と同じ時期のデータで算出すると、
低いほうは富山市0.41%、福井県0.51%、
岡崎市0.52%、豊田市0.55%といった水準なのに対し、
高いほうは大阪市5.36%、函館市4.71%、東大阪市4.08%、
尼崎市4.04%、旭川市3.91%、那覇市3.81%、
高知市3.74%、札幌市3.73%という具合です
同じ大阪市内でも、福島区は1.27%と低いのですが、生野区は7.18%、西成区は23.96%にのぼります

 保護率の低い地域は審査が厳しく、高い地域は審査が甘いのでしょうか? 
自治体によって制度運用や職員の対応の違いは多少ありますが、保護率を上下させる最大の要因は、やはり貧困の度合いです
それは住民の所得水準、高齢者の割合、失業率といった要因に左右されます

 地理的区分に限らず、貧困層の多い一部の集団を取り出せば、保護率が高いのは当たり前です
日本人でも高齢者だけを取り出せば、保護率は高くなります
保護を受けている割合を、保護を受けやすい・受けにくいに直結させるヘイトスピーチの論法は、ばかげた単純思考だと思いますが
ご理解いただけましたか??