トランプ大統領「韓国側が態度を変えるべき」=韓米首脳電話会談
記事入力 : 2018/03/17 08:36

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日夜、米国のトランプ大統領と35分間にわたり電話会談を行った。会談で両首脳は米国による通商拡大法232条の適用など、韓米間の通商問題について主に意見を交換した。

 文大統領は「南北首脳会談と米朝首脳会談を控え、韓米両国が揺るぎない関係にあることを世界に示すことが重要だ」と述べ、トランプ大統領に通商問題の重要性を訴えた。これに対してトランプ大統領は「韓米自由貿易協定(FTA)の改定に向けた交渉が進んでいるだけに、韓国側の代表団にはより柔軟性のある立場を示してほしい」と返答した。文大統領が通商摩擦の緩和を求めたのに対し、トランプ大統領は逆に「韓国側が態度を変えるべきだ」と主張したようだ。

 北朝鮮の核問題について両首脳は「北朝鮮が非核化に向け積極的に行動を起こすよう、各段階ごとに緊密に協力を持続する」との点で一致した。文大統領は鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)と徐薫(ソ・フン)国家情報院長が中国、日本、ロシアを訪問した結果について説明し「これらの国々も米朝首脳会談を積極的に支持している」と伝えた。文大統領は「4月末の南北首脳会談で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に会う時は、米朝首脳会談の成功に向けしっかりと雰囲気を作り上げていきたい」とした上で「過去の失敗から来る懸念についてもしっかりと備える」と述べた。

 これに先立ち文大統領は日本の安倍首相とも45分間にわたり電話会談を行った。韓国大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は「両首脳は非核化に関する北朝鮮の言葉が具体的な行動につながるよう、韓米日3カ国が緊密に協力を維持することで一致した」と説明した。

 文大統領は安倍首相に「韓半島(朝鮮半島)の平和は南北首脳会談だけで実現するわけではない」「北朝鮮が米国との関係を改善するのはもちろん、日本との関係も改善すれば、南北関係にも進展がみられるだろう」との考えを示した。これに対して安倍首相は北朝鮮との対話実現に期待感を示したという。金報道官が明らかにした。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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