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朝鮮日報日本語版

 中朝関係が急速に改善する中、中国で脱北者に対する逮捕・拘束が強化されていることが分かった。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の訪中(26日)の一両日前には、少なくとも脱北者7人が中国の公安(警察)に拘束され、北朝鮮への強制送還の危機に直面しているという。対北朝鮮人権団体の関係者は29日「中国の瀋陽駅で24日、脱北した10代の女性3人が拘束された。3人は列車を待っていたところ、周囲の人に通報された」と話した。中国の公安は脱北者を探し出すために懸賞金をかけているという。また25日には列車でラオス国境に向かっていた脱北者4人(うち1人は子ども)が公安の検問にかかり、昆明で拘束されたことが分かった。

 こうした中、北朝鮮の両江道恵山市では中朝国境を流れる鴨緑江を渡って脱北しようとした女性が北朝鮮軍に銃で撃たれて死亡し、その映像が最近公開された。米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)が公開したこの映像には、凍結した川の上で倒れている女性と、その遺体にしがみついて嗚咽(おえつ)するもう一人の女性の様子が映っていた。ラジオは「倒れている女性は生きている女性の母親だ」として「母子が白昼に一緒に脱北しようとして銃撃された」と報じた。