核兵器製造用の黒鉛ガス炉の建設を進めていて、それに使用するものと推測出来る。
  
黒鉛ガス炉は軽水炉(発電炉や動力炉として多用される)と比べ発熱量が低く発電に使うには経済性が悪い。
兵器級核に供されるPu239を多く製造出来るので、世界的には兵器製造用として利用されている。
加えて、核燃料に天然ウランをそのまま使用出来、軽水炉のような濃縮ウラン燃料を事前に作る必要が無く、構造がシンプルで非常に低コストである点も
極貧乞食国家である北朝鮮には最適。
  
ちなみに、寧辺核施設(朝鮮半島北西部 九龍江沿岸)をグーグルアースで見ると、ウラン濃縮施設や地下にあると思われるプルトニウム濃縮施設(周囲とは異なる舗装されたエリアが見られる)、排水処理施設などを見る事が出来るが、
その中に原子炉建屋と思われる建造物を見出す事が出来る。
これの形状とサイズを衛星写真から測ってみると茨城県東海村の一号炉と酷似している。
東海村一号炉とは日本発の原子炉(実験炉)で、富士電機製のコールダーホール型黒鉛ガス冷却炉。既に何年か前に廃炉になっている。
場所は、茨城県東海村(JR勝田の次)からバスで20分程度。
周囲には原子力機構、日本原燃、東大原子炉施設などが犇めく、日本の原子力研究のメッカ。
駅前バスは30分に一本くらいしか無いので遅刻に注意。