http://www.sankei.com/smp/west/news/180423/wst1804230090-s1.html

 朝鮮学校に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)で社会的な評価をおとしめたとして、京都地検が名誉毀損(きそん)罪で、在日特権を許さない市民の会(在特会)元幹部の男性(49)=京都市右京区=を在宅起訴したことが分かった。京都朝鮮学園の弁護団が23日、明らかにした。在宅起訴は20日付。弁護団によると、ヘイトスピーチをめぐる刑事事件で名誉毀損罪が適用されるのは初めて。

 京都朝鮮学園が昨年6月、京都府警に告訴。地検が任意で捜査していた。告訴状などによると、昨年4月23日、京都市南区の元京都朝鮮第一初級学校近くの公園で、拡声器を用いて「日本人を拉致するような学校はたたき出さなければなりません」などと繰り返し発言。その様子をインターネット上に配信し、同校の名誉を損なったとされる。

 元幹部は平成22年、街宣活動で同校の授業を妨害したとして、他のメンバー3人とともに威力業務妨害などの罪で逮捕、起訴され、京都地裁で執行猶予付きの有罪判決を受けた。