正恩氏、韓国側提供のペン使わず 要員が記帳場所を点検
2018年4月27日11時24分 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL4W3Q70L4WUHBI025.html

板門店で27日、芳名録に署名する北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長(右)。幹事放送局の動画から=ロイター
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板門店で27日、子どもたちから花束を受け取る金正恩朝鮮労働党委員長(左)と韓国の文在寅大統領=韓国共同写真記者団撮影
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韓国合同取材団によれば、北朝鮮側要員は金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の安全に過剰とも言えるほど神経を使った。

正恩氏が板門店の韓国側施設「平和の家」で芳名録に記帳する前に、北朝鮮要員2人が記帳場所に接近。
1人が正恩氏が座る椅子や芳名録、ペンを消毒した。もう1人は近辺に爆発物がないかどうか、点検するしぐさをした。

正恩氏が記帳しようとすると、実妹の金与正氏が近づき、正恩氏にペンを渡した。正恩氏は結局、韓国側が提供したペンは使わなかった。

北朝鮮関係筋によれば、海外から訪朝した人間が金正恩氏に面会する場合、徹底的な身体検査を受けるほか、身体の消毒措置などを受けることもあるという。

北朝鮮は今回の正恩氏の板門店訪問にあたり、周辺で厳戒態勢を維持。護衛総局や党行事局が中心になって、身辺の安全に万全を期しているという。