>>284>>275>>289
で、「官斡旋」の頃に書かれた内務省の調査報告書


徴用は別として、その他いかなる方式によるも出動は全く拉致同様な状態である。
それはもし事前においてこれを知らせば皆逃亡するからである。
そこで夜襲、誘出、その他各種の方策を講じて人質的略奪拉致の事例が多くなるのである。
なぜ事前に知らせれば彼等は逃亡するか、要するにそこには彼等を精神的に引き付ける何物もなかったことから生じるものと思われる。
内鮮を通じて労務管理の拙悪極まることは往々にして、彼等の身心を破壊することのみならず残留家族の生活困難乃至破壊がしばしばあったからである。

特に、西北朝鮮地方の労務管理は全く御話にならない程残酷である。故に彼等は寧ろ軍関係の事業に徴用されるのを希望する程である。
斯くて朝鮮内の労務規制は全く予期の成績を挙げていない。如何にして円満に出動させるか、如何にして逃亡を防止するかが
朝鮮内における労務規制の焦点となっている現状である。
https://www.jacar.archives.go.jp/das/meta/image_B02031286700