https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180503/k10011426401000.html
5月3日 18時50分

韓国大統領府は、今月9日に東京で開かれる日中韓3か国の首脳会議で、さきの南北首脳会談で署名された「パンムンジョム(板門店)宣言」に対する3か国の支持を示す「特別声明」を発表するよう、韓国から日中両国に働きかけていることを明らかにしました。

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、9日に東京で開かれる日中韓3か国の首脳会議で、安倍総理大臣と中国の李克強首相に、さきの南北首脳会談の結果を説明することにしています。

そして、韓国大統領府によりますと、ムン大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が署名した「パンムンジョム宣言」に対する日中韓3か国の支持を示す「特別声明」を出すよう、韓国から日中両国に働きかけているということです。

「パンムンジョム宣言」には、「南北は朝鮮半島の非核化のための国際社会の支持と協力のために努力する」という内容が含まれていて、ムン大統領としては、そうした立場に沿って日中の支持を強調するとともに、米朝首脳会談の成功に向けた環境を整えたいものと見られます。

一方、韓国大統領府では3日午後、南北首脳会談で合意された事項を具体的に進める方策について韓国政府の高官らが話し合う「パンムンジョム宣言履行推進委員会」の初会合が開かれました。委員長を務める大統領府のイム・ジョンソク秘書室長は、「今は始まりであり、まずは米朝首脳会談まで緊張を緩めることなく合意内容の具体化を進めたい」と述べました。