桜井誠
米朝首脳会談について、北朝鮮が「会談放棄」の脅しをかけるなど小国による揺さぶりが続いていますが、これまで生放送でも指摘してきた通り、その裏側には支那中共が見え隠れします。
この図式があるからこそ、北朝鮮が米国に対して強気でいられるのですが、それを理解出来ないのが我が国政府の外交の「天災」…とまれ、すでに米国と北朝鮮の間で外交的鍔迫り合いが続いているのが現状です。
問題となっているのは、検証可能な形で、不可逆的に、非核化を進める形をどう行うのか?と言う点に尽きます。
米国からは「リビア方式」と呼ばれる核処理方法を提案する声が上がり、ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は北朝鮮の核兵器を廃棄して米テネシー州オークリッジに持ち出す非核化措置(リビア方式)を先行するべきだと数日前に発言しています。
これに北朝鮮が反発しているものとみられ、米国側が一方的に核放棄を北朝鮮に迫るなら、首脳会談を開く必要性が無いと言っているのです。
どこまでも愚かな国ですが、この北朝鮮の断末魔に対し、米国は「リビア方式ではなく、トランプ方式で進める」ことを発表し、軽くいなしている状況です。
米国としては、中東情勢がきな臭くなってきたのを受けて、出来るなら二正面作戦(中東方面と朝鮮方面での戦い)は避けたいと考えているでしょうから、少しでも交渉が長引くのは歓迎ということなのかも知れません。