米国務省は29日、各国の信教の自由に関する2017年版報告書を発表した。
北朝鮮で宗教活動に携わった人が処刑や拷問の対象になるなど「苛酷な状態」に置かれており、
政治活動や宗教活動で政治犯収容所に拘束されているのは約8万〜12万人に上るとの推計を示した。

 ブラウンバック国際信教の自由担当大使は記者会見で、
トランプ大統領が信教の自由の問題で行動を取るとし、米朝首脳会談が開かれれば、
トランプ氏が「取り上げる」と述べた。ポンペオ国務長官も記者会見で
「世界における信教の自由の尊重はトランプ政権の優先課題」と強調した。

 報告書は中国では習近平国家主席への権力集中が進んだ
昨年10月の党大会前から宗教活動への締め付けが強まり、現在も継続中であると指摘した。

 米政府は北朝鮮や中国について、イランやサウジアラビアとともに、
信教の自由を著しく侵害している「特定懸念国」の10カ国に含めている。

産経ニュース
https://www.sankei.com/world/news/180530/wor1805300011-n1.html