中国にとって、日本と韓国という隣国は歴史的にも密接な関係にあった国と言える。古代において、中国は日韓に大きな影響を与えさまざまな進んだ文化を伝えたが、近代においてはこの2つの小さな国に先を越され、「バカにされてきた」ことが我慢ならないという気持ちもあるようだ。

 中国メディアの快資訊は9日、「日本と韓国、どちらのほうが嫌い?」と質問する記事を掲載した。これは主に、日本と韓国から「見下される」ことに対する反感を示しているようだ。

 記事は、まず韓国について、日本に侵略された過去から中国同様に反日であり、中国人の共感を得やすいと指摘。しかし、経済発展に伴い中国を見下すようになった韓国には我慢ならないとした。さらに、一部の学者が主張する「韓国起源説」も中国人の感情を逆なでしているようだ。漢字や羅針盤など多くの中国古来の文化を韓国が起源だと主張する人がいて、嫌韓感情を煽っているとした。

 日本に関しては、歴史問題ゆえに反日感情が強いのは言うまでもない。記事は、日本を憎む気持ちは中国人の心の中に烙印として押されているため、今後数世紀は消えないだろうとしている。しかし、これには教育が大きな理由を占めているだろう。

 だが記事は、日本や韓国からは学ぶべき点も非常に多いと指摘。日本の科学技術のレベルの高さや、韓流は中国でも大人気となったことなどは認めざるを得ないとしており、複雑な感情をのぞかせた。しかし、「中国は発展の軌道にすでに乗っており、努力によって間もなく中国の夢が実現するに違いない」と主張した。

 このように、日韓は良い意味でも悪い意味でも中国を刺激しているようだ。特に日本に対しては科学技術の進歩などで尊敬の気持ちがあるのも事実のようであり、これからも中国が強く意識する隣国となっていくだろう。
searchina
2018-06-18 12:12
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