安倍首相「憲法改正、主役は国民」 ケント・ギルバート氏「日本の存続危ない」 火箱芳文氏「自衛隊を明記すべきだ」 櫻井よしこ氏「本当の脅威は中国」 日本国憲法のあり方を考えるシンポジウム
夕刊フジ / 2018年3月31日 17時1分
ビデオメッセージで憲法改正の重要性を強く訴えた安倍首相(夕刊フジ)
 朝鮮半島情勢が急迫するなか、現行憲法のままで、本当に国民と国土は守りきれるのか−。「『日本国憲法のあり方』を考えるシンポジウム」(夕刊フジ主催、アパホテル協力)が29日、
東京都千代田区の一ツ橋ホールで開かれた。約800人が参加した。安倍晋三首相(自民党総裁)のビデオメッセージによる、
「いよいよ憲法改正に取り組むときがきた。その主役は国民の皆さま。皆さまのご理解なくして、憲法改正をなしえることはできない」という言葉に、聴衆は真剣な表情で聞き入った。
 第1部の基調講演には、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が登壇した。現在の朝鮮半島情勢について、櫻井氏は「(韓国の)文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、
北朝鮮に膝を屈しようとしている」と分析し、「本当の脅威は膨張主義に走っている中国だ。米国は、どんどん内向きになっている。
私たちの国を守るのは私たちしかいない」と、憲法改正の必要性を強く訴えた。
 第2部では、米カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏と、元陸上幕僚長の火箱芳文(ひばこ・よしふみ)氏が加わり、議論を交わした。
 ケント氏は、戦力不保持を定めている9条2項を「日本を危険な状態に陥れている」「いわゆる不平等条約だ」「日本の存続が危ない。相手に攻められたら負けるしかない。誰が守るというのか」と警鐘を鳴らした。