2018年07月19日11時35分
[? 中央日報/中央日報日本語版]

 韓国サッカーのエースは孫興民(ソン・フンミン)だ。しかし孫興民だけに頼れば大会で好成績を期待するのは難しい。先月18日、ロシアW杯のスウェーデン戦でドリブルする孫興民。

2018ロシアワールドカップ(W杯)で表れた特徴は「1人依存度」が高いチームは成績が良くなかった点だ。ロベルト・レバンドフスキが孤軍奮闘したポーランドとモハメド・サラが中心のエジプトはともにグループリーグで敗退した。リオネル・メッシのアルゼンチンとクリスティアーノ・ロナウドのポルトガルも16強でストップした。

韓国の「孤独なエース」孫興民(ソン・フンミン、26、トッテナム)も2得点したが、力不足だった。孫興民の周囲にはトッテナムの同僚ハリー・ケイン、デレ・アリ(以上イングランド)やエリクセン(デンマーク)のような選手がいなかった。

韓国サッカーは特に権昶勲(クォン・チャンフン、ディジョン)、李根鎬(イ・グノ、蔚山)らがけがをして抜けた後、競技力が大きく低下した。もし孫興民がけがで抜ける場合、解決方法を探せないのが韓国サッカーの現実だ。このため孫興民個人に依存する「孫興民ワンマンショー」では4年後のカタールW杯でも好成績を期待できないという指摘が出ている。

アジアで唯一、決勝トーナメント(16強)に進出した日本から教訓を得る必要がある。日本はセネガル戦に出場した先発メンバー11人のうち10人が欧州でプレーする海外組だった。日本選手は欧州プロサッカー進出に積極的だ。スペイン・バスク地方の田舎のクラブ、エイバルに所属した乾貴士は2得点1アシストをマークした。

一方、韓国はメキシコ戦に先発出場した11人のうち欧州組は孫興民・奇誠庸(キ・ソンヨン、スウォンジーシティ)、黄喜燦(ファン・ヒチャン、ザルツブルク)の3人だけだった。KリーグMVPの李在成(イ・ジェソン、全北)はW杯で世界レベルとの差を実感した。ハン・ジュンヒ解説委員は「韓国は選手団全体のクオリティーを高める必要がある。最近、孫興民を除けば、欧州プロサッカーで活躍を継続できる選手の数が減っている。兵役が障害になっているが、欧州ビッグクラブでなくても中下位圏チームで着実に活躍できる選手が増えなければいけない」と述べた。

準優勝のクロアチアも韓国が学ぶべき模範事例だ。クロアチアは決勝トーナメント1回戦から3試合連続で延長戦にもつれる激闘を繰り返しながらも疲労しない体力を見せた。クロアチア代表の首席トレーナー、ルカ・ミラノビッチは2006年から2011年まで「クロアチアの格闘技伝説」ミルコ・クロコップ・チームにいたが、サッカー代表に総合格闘技(MMA)の練習方法を取り入れた。試合が終わるたびに肉体的に早く回復し、精神力でも克服する方法を教えた。

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