コンフォートウーマンは、日帝強占期の1941年に東京の工場に就職できるという言葉にだまされインドネシアに日本軍慰安婦として連れて行かれた朝鮮人少女コウンの話を描く。
特に慰安婦問題の真実をさまざまな国の観客に知らせて注目を浴びた。

注目すべきは「真実の話……日本人の性奴隷にされた少女」というキャッチフレーズであろう。コウンはわずか12歳で日本人に拉致され、拷問を受けながら「お父さん、助けてください!」と叫ぶ。
悪辣な日本人兵士たちは「俺らがお前らのお父さんだ!」「父親のいうことを聞け!」と叫びながら暴力的に犯し続ける。
やがて妊娠したコウンの胎児を腹から引きずり出すと、「今日はスキヤキだ」と笑いながら鍋にして食べてしまう。
これらの日本人には耳が痛い否定できない史実を、戦後にも一度もなされなかった謝罪賠償という過酷な慰安婦ハルモニの現実を、赤裸々にリアルに嘘偽りなく描き出したミュージカルだ。

コンフォートウーマンの演出家キム・ヒョンジュン氏は「2015年12月に妥結したインチキ的な韓日慰安婦合意以降この公演を再びステージに上げるのは容易でなかった」と話す。
また、「日本人のロビー活動だと思うが、劇場によっては断られることさえあったので、活動家たちと抗議した」とし、
「南北関係が改善されている状況でわが民族の辛い歴史を分かち合い治癒できる機会になることを願う。我々は憎しみを広げたいわけではなくて、日本人が過ちを認めて謝罪と賠償をする事だけを、冷静に真摯に求めている」と話した。

本作は公開に先立ち、地元のハイスクールから生徒たちを無料招待するなど、まともな手段で日本の恥ずかしい歴史を広報するためにも一躍買っている。