【ソウル=共同】

韓国南西部沖で2014年4月に起きた旅客船セウォル号沈没事故で、原因の調査を進めてきた韓国政府の船体調査委員会は7日までに、沈没の発端となった転覆の原因について、操舵ミスや船体の改造、荷物の過積載が原因とする説や、外部からの衝撃説などを列挙した報告書をまとめた。統一した見解を示さず、原因の特定ができなかった。

調査委は政党や遺族の代表から推薦を受けた弁護士、大学教授らで構成。報道陣に公開された資料によると、操舵ミスなど船内に原因があったとする委員と、潜水艦との衝突を念頭に外部に要因があったと考える委員、さらなる検証が必要だとする委員で意見が分かれた。

事故では299人が死亡し、他に5人が行方不明となった。


2018/8/7 12:29
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33887580X00C18A8CR0000/