今回は、日本国内における中国人犯罪の実情を、元暴力団組長が明かす。

「ゴミタメの中から金を拾う方法を探すんだよ。
手口はどれもどんどん巧妙になっているし、次から次に新しいやり口が出てくるから、頭を使わないとダメだね。
考えないヤツはどの世界でも使えねぇってことだ。その点、外国のやつらは目ざとくて悪いヤツも多いからね」

「マリフアナとかコカインを南米から持ってきていたのは、数年前までは全部、中国人だ。やつら、キャリーバッグで普通に2〜3キロは持ってきてたね」

「昔のレコード盤があるだろう。LPのアナログ盤。
あのアルバムのジャケットの両面に50グラムずつ、コカインを薄く薄く伸ばして入れて、赤外線を通さないシートを貼り、きれいにテーピング。
その上にセロハンみたいなものを貼って、アルバムのジャケットをピタッと貼る。これで出来上がり。
レコードを入れれば、普通にDJが使うレコードと同じさ。1枚につき、100グラムのコカイン入りだからね。
香港のやつらがベネズエラから持ってきていた。30枚持ってくれば3キロだから、大変な稼ぎになる」

今はもうこの手口は使えないという。警察に摘発されたのだろう。

「クスリは今や中国か北朝鮮。いや、北朝鮮より中国のほうが多くなってきたかな。
何百キロ単位でゴミ袋に入れてGPSを付け、中国の港から船で沖に出て、この辺あたりかと睨んで投げ入れるのさ。
潮の流れを読むんだが、たまに違う港に着いてしまうこともある。
回収は警察にわかるように、大がかりに3艘ぐらい船を出してそのゴミ袋を引き上げるんだ。警察に対する囮だよ。
中身は別物さ。本物は全く違うGPSを付け、別の船が回収に行く。国内に持ち込めれば、捌くルートはすでにできているからね」

「捌くルートとは?」という問いに、元組長は。

「テレビで見たことあるだろう?路上の車で売買しているシーン。あれだよ、あれ。
路上よりエレベーターの中のほうが取引しやすいけどね。
防犯カメラさえクリアしてしまえば、エレベーターは密室だからさ」

では、そんな中国人と仕事することが多くなったのかと質問すると、元組長はのけぞって笑い出し、若い衆も「そりゃ、ないない」と顔の前で手を振って否定した。

「やつらと一緒に仕事をするって感覚はないね。ヤクザというと警察にすぐ捕まるから、ダミーとして中国人を使うことはある。
残留孤児や日本に帰化している連中でも、中国のパスポートを持ったままのやつがいるからね。ヤバくなればすぐに逃げ帰るのさ。
やつらは一度もらったものを返しはしないからね。偽造するやつもいるが、偽造も難しくない」

「中国ならわざわざ偽造しなくても、役所や役人が金をもらって、所定の紙やカードを使ってきちんと作るんだ。
書いてあることは嘘だけど、あれを偽造というのかねぇ。日本はきちんとした偽造だよ」

「自分らの間でも、今は中国人をヤバイ仕事で使うということはない。一時期は人殺しを金で…というのもあったけど、今は聞かないっすね」

「喫茶店なんかで中国人を呼んで、ちょっと人を殺せるヤツを連れてきてって言えば、やつらは適当なヤツを連れてくる。
金に困っているヤツをさ。拳銃はこっちで用意するから、ここにいって3発撃ってきてと言えば、バンバンバン。
翌日、成田で金を渡して、それでチケットを買って、国に帰っちゃえば犯人はわからない。
オレたちから誰も逮捕されないのがベストで、やったのがオレたちだと相手にわかればいいんだよ。
ただ中国人ってやつは捕まった場合、罪を逃れようとぺらぺらしゃべるんだ。それで捕まった者もいる。だから今は誰も頼まない」

だが、こんな話を耳にしたこともある。
「密入国で入れた中国人にやらせて、仕事が終わればそのまま殺す。密入国者なら、日本に足跡は残っていない」…と。
どれが真実かはわからない。

「まあ、ヤクザと中国人マフィアが組んで仕事をすることはほとんどないね。
振り込め詐欺的な集団でも、中国人が頭なら幹部連も中国人。ヤクザが頭なら幹部連も日本人。
使われているのが日本人だったり中国人だったり、そんなところだ」

ヤクザにはルールがたくさんある。それを破れば破門になり、破門となれば誰も見向きもしない。
半端者に枠をはめているのがヤクザだが、中国人には枠組みも縛りもない。
だから何でもアリで、コントロールできないやつらとは組めない、というのが元組長の言い分だ。

「何でも金、金、金のやつらとは無理。やつら、簡単に手のひらを返すし、裏切るからね。ヤクザは信用、信頼が第一なんでね」

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