私の師匠(名和弓雄)から聴いた話です。日本刀の特性は三つあります。一つは切れること。二つ目は曲がらないこと。三つ目は折れないこと。以上の三つの特性があります。この内、前二つは捨てても良い。斬れなくて良い。曲がっても良い。されど、絶対に折れてはならない。
なぜならば、戦闘中折れては死命を制されてしまう、斬れなくても多少曲がっても鉄棒として武器の役割を果たせれば良いとのこと。だから、戦場では複数 本身を持参するそうだ。勿論左には脇差し 右側には馬手差し(めてざし)を身につけていた。