賭け屋の予想は大体一致するが、異変の可能性もある。ノーベル平和賞候補の推薦は今年2月すでに締め切られた。ノーベル委員会は推薦を受けた候補をもとに3月までに最終候補リストを決定し、8月まで候補を検討する過程を経る。今年開かれた南北首脳会談と朝米首脳会談などはいずれも4月以降に開かれただけに、最終候補リストに文大統領や金委員長、トランプ大統領がいずれも含まれなかったこともあり得る。現在三人を除いて、有力な受賞者とされる候補は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国連世界食糧計画(WFP)、カルラス・プチデモン前スペイン・カタルーニャ自治州首相、ソウル平和賞を受賞しているコンゴの産婦人科医デニス・ムクウェゲ博士、イラクの女性運動家ヤナル・モハメド氏、プーチン政権の不正などを暴露したロシア新聞ノバヤ・ガゼータなどだ。

 ノーベル委員会は1日、生理医学賞を皮切りに、2日に物理学賞、3日に化学賞、5日に平和賞、8日に経済学賞の受賞者を発表する予定だ。ノーベル文学賞の受賞者発表は、スウェーデン・アカデミーに対する「#MeToo」の影響で2019年に延期された。故金大中元大統領は2000年、史上初の南北首脳会談以降、ノーベル平和賞を単独で受賞したことがある。歴代の米大統領の中ではセオドア・ルーズベルト(1906年)、ウッドロー・ウィルソン(1919年)、ジミー・カーター(2002年)、バラク・オバマ(2009年)など4人がノーベル平和賞を受賞した。

パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)