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安倍晋三は日帝が犯した侵略と虐殺、人権蹂躙を完全に否定する日本の極右勢力の代表である。彼は日帝が朝鮮を植民地にして40年近く抑圧して搾取した事実を全く認めない事はもちろん、朝鮮の女性を性奴隷(通称=慰安婦)として強制動員して酷使した蛮行も『10億円』で解決しようとした。 日中戦争時の1937年、日本軍が南京周辺と市内に逃げた中国国民党軍の『残党』を捜索するという口実で6週間、捕虜と民間人30万人余りを虐殺した事件も安倍は認めていない。さらに彼は日帝の残滓である『教育勅語』を復活させようとしたり、『独島は日本の領土』と中高の教科書に載せさせた。

安倍が率いる日本は歴史清算という面で、同じ戦犯国家だったドイツとは正反対の道で駆けてきた。 ニュルンベルク裁判を始まりにナチス戦犯の報復に乗り出したドイツは、70年以上過ぎた今でも戦犯という事実が確認されれば、90歳を超えた高齢者でさえ起訴して裁判を受けさせている。そのように徹底的な歴史清算がドイツを『政治先進国』にする動因になったのはもちろんだ。

安倍晋三の祖父である安倍寛は保守一族として生まれたが、平和や親労働を志向した。ところが安倍晋三は太平洋戦争の『1級戦犯』の容疑者として数えられ、東京のマッカーサー司令部の『配慮』によって起訴を免れた母方の祖父、岸信介の後を追っている。日本が戦争可能な国家になり、自衛隊が正式軍隊に改編されれば、「ハイル、ヒトラー」を連想させる「ハイル、安倍ー」の声を聞きたいというのだろうか?

国と社会を発展させる次元で日本が抱いている最大の弱点は、若者世代を含む市民社会の政治的躍動性がほとんど見えない事である。韓国では独裁と不正腐敗を欲しいままにする政権を戒めるため、4月革命、光州民衆抗争、6月抗争のような闘争が相次いで起きた。特に去る2016年10月末に始まったろうそく集会は23回にわたり、延べ人員1700万人余りが参加する巨大な革命に発展した。その結果、国政壟断の主犯である朴槿恵(パク・クネ)と崔順実(チェ・スンシル)は刑務所送りとなり、1・2審で長期刑を宣告され、李明博(イ・ミョンバク)も後に続いた。安倍が韓国の政治指導者なら、同じような境遇に陥ったはずだ。

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